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お墓の永代供養ってどういうこと?

最近では、子供のいないご夫婦や、未婚の方やお一人の方が増えているため、将来お墓を守っていく人、すなわちお墓を管理する人がいないご家庭が増えてきました。また、子供がいても遠方に住んでいて、将来、地元に帰ってくる予定が無いので、お墓参りが負担になっているケースも多く見られます。

このように、将来に渡ってお墓をお参りし、供養する者がいないという方向けに、近年多く見られるようになったのが「永代供養」です。お寺や墓地などが、承継者(跡継ぎ)の代わりに、永代(ずっと将来)に渡ってご遺骨を供養してくれるしくみです。跡をみる承継者がいなくても、生前に契約、準備できることがお墓の永代供養の特徴です。

納骨の方法は3種類ある

納骨方法には、大きく分けて3種類あります。通常のお墓と同様に、1区画ごとに墓石を建て、血縁者だけで安置、供養してもらう「個別・単独のタイプ」。最初から遺骨を骨壷から出し、共同のお墓に埋葬する「合祀(ごうし)タイプ」、遺骨を骨壺に収めた状態で置き、単独で供養したあと、共同墓に移す「個別・単独と合祀が混ざったタイプ」があります。

ほとんどの墓地では、永代供養に関して、遺骨を骨壷のまま安置しておく期間が決まっています。一般的には「三十三回忌まで」、「納骨後十三年間」などと期限を設けており、その後は共同墓地へ埋葬されます。これは、永遠に「個別・単独での永代供養が可能」という仕組みにしてしまうことで、100年先、200年先に起こる可能性がある問題を事前に防ぐ意味があります。

合祀型のメリットデメリット

合同で永代供養してもらう、合祀型の永代供養墓のメリットとしては、お墓を建てる費用が大きくかからない分、安く納骨・供養ができること。大勢の人が埋葬されているので、お参りに来る人が多く、お花や線香が絶えにくい場合があることが挙げられます。

その一方で、故人と血縁のない人の遺骨が一緒に埋葬され、二度と取り出すことができなくなるという仕組みも多くあります。墓地を決める際は、親族の考えに合うかどうか、家族としてから決めることが重要です。

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