着いた納骨堂はお寺と隣接
福岡県で、祖父、曽祖父のお墓参り

・お墓参りの時期 : 春のお彼岸
・誰と:父と2人
・47歳/女性

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ある金曜の夜、父から「明日は墓参りに行く ぞ」、普段無口でインドア派の父から誘われま した。一瞬??でも、めったにない父のお誘い ですし、気候もよくなってきたので行ってみる ことにしました。

墓参りといってもウチの地域は共同の納骨堂に お骨を納めるのが普通で、一般に見られるよう な墓石に先祖代々の霊と彫ってあるお墓にお参 りする光景はあまり見かけられません。

子供の頃からなじみのある父の実家近くの共同納骨堂の方向にハンドルを切ると「ああ、そっ ちじゃない」と父。またまた??なんでも昔昔その昔、もともとあった納骨堂が遠かったので 今の納骨堂にかえたとのこと。父から言われる がままに運転していると10分ほどで到着。な んだそれほど遠くもないじゃん…あ、でも昔だ から車が無いのか…確かに歩いていくには遠いな。

着いた納骨堂はお寺と隣接していて綺麗に草刈 り、掃除が済ませてあります。きっと地域の方 やお寺の方が掃除してくださっているのでしょ う。納骨堂の隣に「納骨堂建設寄付芳名」と彫 られた石碑がありました。父はすこし迷いなが らもココとココと指を差しました。見ると祖父 と曽祖父の名前でした。私は数十年も生きてい ながら祖父と曽祖父の名前をその日はじめて 知ったのです。 おじいちゃんと大きいおじいちゃんはじめまし て…バチあたりな孫、曾孫ですね。

祖父、曽祖父との初対面(?)を果たし、あた りを散策していると小さな神社があり、脇にあ る石灯篭に祖父が灯篭を寄贈した旨が彫ってあ りました。おじいちゃんやるじゃん! あたりの桜も見ごろで父とまったり桜見物…こ んなこと過去にあったろうか 厳格でテレビはNHKしか見なく、真面目な仕 事人だった父とはちがった一面を垣間見たお彼 岸の一日でした。

 

日本の年中行事について考える
福島県で、父方の先祖のお墓参り

・お墓参りの時期:数年前の春の彼岸
・誰と:両親と祖父母
・15歳/女性

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私は東京で育ちましたが、両親が福島県出身です。父方の家は寺が家のすぐ近くにあるため、簡単にお墓参りができます。毎年お彼岸とお盆はやっていますが、休みの日付の都合でお彼岸はお盆に比べてあまりお参りできていません。東日本大震災よりも前にちょうど春のお彼岸に帰省する日が当たり、祖父母と一緒に家族総出でお参りに行くことになりました。

地方独自のものなのかはわかりませんが、我が家ではお墓に仏花の他に食べ物を持っていきます。お団子やお菓子、らくがんなどです。お墓にお水をかけたり花をいけたりしますが、いつも仕切っているのは父か祖母でした。祖父は当主でしたがあまり干渉してこなかった記憶があります。

私は幼稚だったこともあり、いつも彼らがいわゆる「ドヤ顔」で仕切っているのにイライラしました。手をあわせろだのお菓子はまだ食べるなだの・・・正直高校生に言うことではなかったので「わかってるよ!」と言いたくなっていました。

しかし大学に入ってから祖父が最近亡くなり、身近な人の死を体験した今、お墓やお盆と行った行事などの意味を考えるようになり、彼らの仕切りにむっとくることはあっても我慢できるようになりました。

お墓参りを心を込めてするのが目標であって、次期当主や当主の夫人だった祖母が仕切ってしまうのもそのひとつのあらわれ方なんだな、と思うようになりました。

こうして高校生だったあの頃から大学生になって改めて日本の年中行事について考えるようになって、大人になったんだなと思ってしまいます。

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