墓に供物を供えた時などに思い出す
宮城県で、祖母のお墓参り

・お墓参りの時期:40年程前
・誰と:両親、兄弟
・11歳/男性

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今は関東に住んでいますが両親は東北の出身で、子供の頃には祖母が眠っている墓が東北にありました。現在では、お墓に持ってきた供物を置いてくるということは、カラスや猿などが食い散らかすなどという事から、ほとんどの霊園や寺でも持ち帰るようにされているようです。

しかし、私が小さい頃には、子供であれば、よその墓に置いていったお供えは、供養になるとして食べても良いとされていました。そんな事もあり、お彼岸の折に墓参りに行った後には、よその家の墓の供物を頂いてゆくのも楽しみの一つでもありました。

小学校の高学年の頃だと思いますが、当時の菩提寺の墓はまだ整備されておらず、木々が茂っていました。墓参を終え、恒例の他所の家の供物をいただいていた時の事、何やら頭を叩かれました。びっくりして見回してみると、数匹のカラスが木にとまりこちらを見ています。カラスは私に向かってカァーと一喝するように鳴き、怖くなって逃げてきましたが、カラスは狙っていた供物を私に奪われ仕返ししたようでした。

今では墓に残されているのは、花かペットボトルや缶のお茶程度ですが、墓に供物を供えた時などに思い出す出来事です。

 

毎日すぐ裏にある墓地にお参りに
東京都で、祖父のお墓参り

・お墓参りの時期 :13年前の秋のお彼岸
・誰と:一人で
・20歳/女性

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私はおじいちゃんこだったので、実家に住んでいる時にはお彼岸だけではなく毎日すぐ裏にある墓地にお参りに行っていました。その墓地はみんなご先祖様を大切にしていることで有名で毎日お花に水をあげ、花が枯れたらすぐに取り除いて別の花に入れ替えていました。

大抵はおばあさんが行くのですが、足が悪いおばあさんは階段の上り下りが辛いと言うので代わりに私が行っていました。高校は実家を出ての寮生活だったので1年に2回実家に帰るくらいでした。

最後におじいさんのお墓参りをしたのは成人式の前後で帰った頃でそれ以来行けていないので、心にひっかかっています。

子供の頃から祖母に連れられてお墓参りをしていたので、お墓が怖い場所と言うよりもご先祖様が眠っていてその場に行くと会えるという感覚があり、祖母や祖母の友人たちも先に亡くなった旦那さんに話しかけているのを聞くと、心にしんみり来るものがありました。

お彼岸はどのお墓にも沢山お参りに来ている人たちが居て、和気あいあいとしてご近所同士の話にも花がさいたのを覚えています。

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