叶わなかった父との約束を果たしました
三重県で、祖父・祖母・父のお墓参り

・お墓参りの時期:今年の春
・誰と:母
・24歳/男性

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父親が他界したのはもう10年前になり、そろそろ普段の生活の中でも父の顔を思い出す事も少なくなってきました。それでもやはり、お彼岸になると母と一緒に父との思い出を語りながら、お墓参りを欠かさずに行っております。

今年の彼岸では、無類の酒好きだった父親が特に好んで飲んだ、地酒 ぎざえもんというお酒を買って、お墓参りにいきました。霊園自体自宅から遠くないので、それほど毎年意気込んでお墓参りをするわけではないのですが、やはりそれでも母は少し寂しそうな顔をしています。

僕が中学校の時に父が亡くなってから、母は一人で僕を大学まで卒業させてくれました。そんな母は「きっとお父さんなら、あんたの好きなことをやらせただろうから。」とお墓の前でつぶやきながら、僕を見ました。「ありがとう」とただそれだけしか言葉がでませんでしたが、久しぶりに涙が出てきて、少し恥ずかしかったです。

父の墓には僕たち以外の方の花が沢山添えてありました。憎まれることも沢山ある父でしたが、それでも沢山の人に慕われて途中まで僕を育ててくれた事に感謝し、お酒を供えて、僕も一口飲み、一緒にお酒を飲むという叶わなかった父との約束を果たしました。

 

父の墓前にたつと、心が洗われます。
長野県で、祖父と祖母と父のお墓参り

・お墓参りの時期:春の彼岸
・誰と:母と2人
・40歳/女性

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私はお墓参りが大好きです。なぜなら、大好きだった父が眠っている場所だからです。以前は、毎月、父の月命日にお墓参りに行っていたのですが、ここしばらく仕事が忙しく行くことができませんでした。

少し暖かくなり、お彼岸ということもあり、多くの人が訪れたようです。周りのお墓にはたくさんのお花が飾ってあり、線香の煙も天に向かって上っていました。敷地の中は、冬色から春色に変わり、少し賑やかになっていました。

久しぶりに来た我が家のお墓にも、誰かが訪れてくれたらしく、可愛らしいお花が活けてありました。また、父が好きだった甘い和菓子も置いてありました。墓石にお水をかけ、線香を立て、いつもどおりに手を合わせました。

私は父の墓前に向かって、日常を報告し、「いつも見守ってくれてありがとう」と声をかけました。母も同様に、「また来るからね、また来るからね」と名残惜しそうに声をかけていました。父の墓前にたつと、心が洗われます。また明日から頑張ろうと元気をもらいます。

私は嫁ぎ、この墓石の中に入ることは出来ませんが、お彼岸を含め、お墓参りには都合がつく限り来たいなと思っています。

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